- 2017.07.23 Sunday
『古代ギリシャのリアル』藤村シシン
『君と歩く永遠の旅』「第二章 エーゲ海は今日も輝いている」の執筆に際して、参考にした本の一つです。
小説家になろう:http://ncode.syosetu.com/n6813cr/
カクヨム:https://kakuyomu.jp/works/1177354054881776160
ギリシャというとイメージするのは、一般にはアテナの白亜の神殿でしょう。
けれど、実際は極彩色の神殿だったのです。
ほかにも海の色を「ワイン色」と表現するなど、古代ギリシャ人は独特の色彩感覚を持っていた。
ヨーロッパ文明の原型となった古代ギリシャの文明。
私たちのイメージとは違うその「リアル」が紹介されています。
また語り口が軽快で面白いです。
例えば、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』で有名な炉の神ヘスティアのところでは、
アポロンとポセイドンが同時に彼女のところへやってきて、
「ヘスティア! 結婚してくれ!」とダブルプロポーズをした、(中略)
この時もヘスティアは「私はどちらとも結婚したくない。一生独身でいたいの」と処女を貫いてアポロンとポセイドンはブロークン・ハートしたのでした。(本書p188)
という感じです。
読みやすい。面白い。勉強になる。
3拍子そろった良書。ギリシャ神話ファンの皆さんも是非どうぞ!
- 28 ふ 藤村シシン
- 16:46
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- by 夜野うさぎ