評価:
藤村 シシン
実業之日本社
¥ 1,620
(2015-10-15)

『君と歩く永遠の旅』「第二章 エーゲ海は今日も輝いている」の執筆に際して、参考にした本の一つです。

  小説家になろう:http://ncode.syosetu.com/n6813cr/

  カクヨム:https://kakuyomu.jp/works/1177354054881776160

 

ギリシャというとイメージするのは、一般にはアテナの白亜の神殿でしょう。

けれど、実際は極彩色の神殿だったのです。

ほかにも海の色を「ワイン色」と表現するなど、古代ギリシャ人は独特の色彩感覚を持っていた。

 

ヨーロッパ文明の原型となった古代ギリシャの文明。

私たちのイメージとは違うその「リアル」が紹介されています。

 

また語り口が軽快で面白いです。

例えば、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』で有名な炉の神ヘスティアのところでは、

 

 アポロンとポセイドンが同時に彼女のところへやってきて、

「ヘスティア! 結婚してくれ!」とダブルプロポーズをした、(中略)

 この時もヘスティアは「私はどちらとも結婚したくない。一生独身でいたいの」と処女を貫いてアポロンとポセイドンはブロークン・ハートしたのでした。(本書p188)

 

という感じです。

 

読みやすい。面白い。勉強になる。

3拍子そろった良書。ギリシャ神話ファンの皆さんも是非どうぞ!

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